NASなどの外部ストレージとの連携

NASなどの外部ストレージをファイルやフォルダの保存先に指定できますか?
「仮想ディレクトリアクセス」という機能を利用することで、保存領域に NAS などの外部ストレージを追加できます。

この方法を使用することで、NAS や共有フォルダなど、社内 LAN 上のストレージに外部から安全に接続できます。

例えば、SFTPサーバーの仮想フォルダに NAS や共有フォルダを登録すれば、公開鍵認証を使用して NAS にアクセスできます。
これにより、ホストキーを持たない第三者からの接続をブロックできます。

NAS を直接外部に公開するのではなく、SFTPサーバーの保存領域の一つとするため、NAS を WebDAV で外部に公開する場合と比べて、情報漏洩のリスクを大きく軽減できます。
在宅勤務時などに、社内の重要なファイルを確認したい場合などに便利です。

さらに、クライアントソフトに「WebDrive」を使用すれば、NASと同じ感覚でファイルを操作できます。

以下では、NAS 内のディレクトリを、グループ(または ユーザー)のサブディレクトリとして追加する方法をご案内します。


Titan SFTP Server

【操作手順】

  1. 管理ポータルで、対象サーバーのメニューツリーから [ファイル/ディレクトリ] をクリック
    ファイル/ディレクトリメニュー
  2. 「仮想ディレクトリアクセス」のタブに移動して、追加ボタン をクリック
    仮想ディレクトリアクセスのタブ
  3. 実パスのフィールドに、登録したいフォルダの完全なパスを入力。
    仮想フォルダ名には任意の名前 (クライアント側に表示させたいフォルダ名) を入力
    仮想フォルダの追加
  4. アクセス権の各項目にチェックを入れて権限を設定後、[追加] をクリック
    仮想フォルダのアクセス権設定
  5. 仮想ディレクトリアクセスのウィンドウに、登録した仮想フォルダ名が表示されたことを確認

Titan FTP Server 2019

【操作手順】

  1. Titan FTP Server の管理者画面を開き、画面左のツリーから、対象サーバーのツリーを展開
  2. 「グループ」のツリーを展開して、NAS と連携させたいグループを選択
    group
  3. グループツリー下の「ファイル/ディレクトリ」を選択し、[仮想フォルダ] タブに移動して [追加] をクリック
    Virtual folder
  4. 仮想フォルダとして登録する、NAS のフルパスを入力して [次へ] をクリック
    Virtual folder Full path
  5. ファイル/フォルダのアクセス権限を選択して [次へ] をクリック
    Access Rights for Virtual Folder
  6. 設定値に間違いがないことを確認後、「仮想パスの下で表示されるフォルダ名」に任意の名前を入力して、[完了] をクリック
    Virtual folder name
  7. 仮想パスと実パスが追加されたことを確認し、[適用] をクリック
    Virtual folder and real paths
  • サービスやサーバーの再起動は不要です。
  • UNC共有をマッピングする場合、サーバーが実行されているアカウントが UNC にアクセスできることを確認してください。
  • UNC アカウントの設定は、ツリー上の [サーバー名] をクリックして、[UNC アカウント] タブで設定いただけます。
  • 本設定では、グループディレクトリをユーザーホームディレクトリのデフォルト値に設定しています。
    ユーザーレベルでご利用の場合などは、設定手順を読み替えてください。